まっと

ブライトバーン/恐怖の拡散者のまっとのレビュー・感想・評価

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なんかちょっとずつボタンをかけ違えた結果な気もするし、今こうならなくても多分いつかこうなっていたと諦めを覚える部分もあり……

父の不信も母の恐れも、誰かの子である私の目線から見たら「ひどいや!」と思うんですけど、明らかに違う種を拾ってきた「身に覚え」があって、そして犠牲が出始めているときに、果たして「人の親」が「人の子」に当然してほしい態度を求められるだろうか……
まさかこんなところで思い出すとはですけど狼チャイルド(口に出すと恥ずかしい邦題)を思い出しました あっちは逆に「親が子に当然してほしいこと」を選んだんだと思う だからエモーショナルだし感動的だ でもその感動の前に誰かの血が流れていて……でもそれはそれとして私は人の情が人間社会の倫理を全部放り出す姿をフィクションで見たいと思っている 誰かのエゴのために誰かの血が流れる物語が必要だと思う……

つまり何かって言うと自分の中で「いろいろあったけど好き!」か「いろいろ考えて嫌い!」が決めがたい映画だったなあと思います じゃあ主人公の少年に愛着があったら「倫理壊せ!」と思ったのかなあ そんな愛着で応援するしないを決めるのもまたとんでもない身勝手だよなあ

良いシーン大体予告編で流れてたのかよと思ってそこにもびっくりした 大盤振る舞いすぎるでしょ
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