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ギレルモ・デル・トロのピノッキオのkankoのレビュー・感想・評価

4.0
なんとなく軽い気持ちで観出したら最後泣かされてしまった。
ピノキオと言えばディズニーの印象しかなかったけれどこちらの作品はストップモーションアニメ。これを観た後にメイキングも観たのだけれど莫大な時間と労力がかかっている。ピノキオの顔の表情ごとに顔の部分をすげ替えていたり。CGではなく出せない温かみが画面から伝わってくる。

ストーリーは戦争を絡ませていることにすこし違和感を感じましたがそこに完読のメッセージも入っているのでしょう。子供たちが戦争で戦うものとして作られる。こんな恐ろしく悲しいことがあるだろうか。

今作のピノキオは本当に荒削りで素の木の人形という感じ、その人形が喋り出し動く、無垢な幼い子供の動きそのもので可愛く愛おしく笑ってしまった。 ただただパパを愛するキャラクターとして描かれていた。鼻が伸びる場面も若干の少なかったような。

作品に流れているテーマが死である事、エンディングを観ると命のあるものは死ぬんだなとか当たり前だけれどあらためて気付かされる。

後、キャスティングを鑑賞後に観たのですがめちゃくちゃ豪華で驚いた。吹き替え版で観てしまったのが嘆かれる。
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