EDDIE

グッド・ボーイズのEDDIEのレビュー・感想・評価

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)
4.1
仲良しだって同じ方向をずっと見てるとは限らない。性に興味を持ち出すローティーンたちの歯車が徐々に狂いだす。俺たちずっと仲良くしような!という単純解に留まらない脚本に唸る。笑えてちょっぴり感動する青春コメディ。子役みんな可愛い!

いやー笑った笑った。
セス・ローゲンプロデュース作品ということで大変楽しみにしていた作品の一つで、しかもジェイコブ・トレンブレイくんが主演。『ルーム』とか『ワンダー』とか『ジョンFドノヴァンの死と生』とかシリアス路線の役柄が多いので、今回のようなコメディに振り切った作品での彼の演技を楽しみにしておりました。

普段観ている彼の出演作はこちらを泣かせる演技満載なので、今回は逆に精一杯笑わせてもらいました!小学6年生って確かにちょっとエッチなものに興味を持ち出す頃なんですよねー。彼らみたいに親の持ってる大人のおもちゃを持ち出したりはしませんでしたが、エロ本とか映画やドラマのキスシーンとか興味津々だったはず。

本作ではトレンブレイくん演じるマックスとルーカス&ソーの仲良し3人組“ビーンバッグボーイズ”を軸にストーリーが展開していきます。
マックスが恋する相手ブリクスリー。彼女に手作りのネックレスをプレゼントする計画とキスをしたいという下心をきっかけに、彼らはキスの仕方を学ぶためにいろんな方法を試していきます。
大人の階段を上るにあたって、トラブル相次ぐ3人。マックスのお父さんのドローンを壊してしまったところから物語は急展開していくというもの。

まぁとにかく彼ら3人の会話がくだらないんだけど、絶妙に不快にならないバランスを保った下ネタコメディ。しかも3人ともめちゃくちゃ可愛いんです!

ただこの作品結構奥が深くて、単純な仲良し3人組の冒険だけではない新たな旅立ちのようなメッセージも込められていてラストはちょっぴり感動してホロっときちゃいました。
ジュブナイルものって「俺たちこれからも仲良くしようぜ!」って結論に至ることが当たり前のようにあると思うんですけど、本作ではさらにその先を見据えたメッセージを含んでいます。
冒頭にも書いたように、小学生とかで仲良くなる友達って生涯親友ってパターンもあり得るとは思いますが、たいてい中学や高校になると違う友達やグループと付き合いだしちゃうものだと思うんです。
彼らも同様で、なりたい自分や目標はそれぞれが違うものを胸に秘めています。
本作ではマックスの恋路をルーカスとソーが最大限にサポートするんですが、サポートの過程でぶつかる障害により3人の想いがバラバラな方向にいってしまうんですね。

ここで単純なジュブナイル映画であれば、そんな障害をも乗り越えてやっぱ俺たちこれからも仲良く!ってなるところを、本作ではそれぞれが目指す道を描いているのが秀逸だなと感じました。
大人になって目指す道が大きく変ろうとも、久しぶりに会えば昔と同じように笑い合いながら気を遣わず過ごせる仲間ってそれこそ大事だと思うんです。
少し前にTwitterでも誰かが呟いていましたが、「毎日一緒にいて飽きないのが親友ではなく、久しぶりに会っても昨日のように話に花咲かせる友達が親友だ」みたいなコメント凄く共感しちゃいまして、本作ではまさにそういうところを描いている気がしました。

ちなみにマックスが恋するブリクスリーは『ワンダー』でサマー役をしていたミリー・デイヴィスちゃん。トレンブレイくんと再共演で恋仲になるというのは、『ワンダー』好きには見逃せない理由になりませんか?気になる方は要チェックですよ!

あと仲良し3人組とたくさん絡む綺麗なお姉さん2人組リリーとハンナ。このリリー役をしていたミドリ・フランシスのアクションシーンがめちゃくちゃ見応えありました。おっぱいの形がくっきりなセクシーなタンクトップ姿だったこともあり、全力疾走するシーンなんか見惚れてしまいました。ごめんなさい、正直に言います。いやらしい目で見てしまいました…。笑
けど、ホントアクション見応えあるんで、これから鑑賞予定の方はミドリ・フランシスの全力疾走シーンは要注目でお願いします!

※2020年劇場鑑賞65本目
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