花

行き止まりの世界に生まれての花のレビュー・感想・評価

3.8
いつも前情報何もなしで映画は観るけど、こればかりは最初からドキュメンタリー映画だと知っているべきだった…。よくあるモキュメンタリーだと思って完走しちゃったもん。人種差別、女性差別、家庭内暴力、労働問題。こんなに詰め込んでいるのにお腹いっぱいにならない。それは全てが地続きだから。そして度々挿入されるスケートボードの演出で、爽やか。キアーの笑顔もステキだ。
まあ完全なるドキュメンタリーと分かればすんなりするけど、雰囲気的すぎて最初の方は頭に入らなかった。最近大好きな映画をボーっと観てしまうのも、「時給15ドルってまあ普通じゃね?」って感じちゃったのも、主人公の1人である監督がアジア人なのも、私は気付かぬ内に社会的弱者なのかもな、なんて。監督はそれに気付いてメガホンを取ったけど、キアーもザックも気付いてなかったんじゃない。
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