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行き止まりの世界に生まれてのDWのレビュー・感想・評価

4.5
■アメリカのいろんな家庭の問題、暴力(特に女性への暴力)、差別、貧困を浮きぼりにしたドキュメンタリー。スケートボードのシーンは少ないです。
映画の後半、酔っ払いぎみのザックが本音をぶちまけるシーンがあります。
「たいていのやつらは“アメフトして大学行って、いい会社に勤めて結婚して、子供は2.5人、車とガレージもある。あとはボートとスノーモービルを買うよ”。ふざけんな、クソったれ。お前らが弱くて世の中に流されてるからってみんな同じだと思うな。」
…ザックが言っていることはおかしいでしょうか?自分は全然おかしくないと思います。むしろ彼の言葉の裏には「俺には本当に好きなことがある、でもお前らそういうのあるのかよ?」というルーザーの矜持すら感じられます。彼には自分を恥じてほしくないし、後ろ向きにもなってほしくない、だから最後「(自分のこと)そんなふうに言うなよ…」と思ってしまいました。
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