しごおわベイカー

行き止まりの世界に生まれてのしごおわベイカーのレビュー・感想・評価

3.8
ロックフォードに住むキアー、ザック、ビンの3人にフォーカスしたドキュメンタリー。社会に蔓延するあらゆる分断もテーマの一部になってると思う。
3人とも親との関係に悩んで、脱出するようにスケート乗り回すねんけど、その親子関係の原因は必ずしも本人達ではなくて、社会環境も大きく関係してるよう。
キアーの前で白人2人が「お前(白人)が知らん差別を黒人は毎日受けてる」『白人は白人で、黒人からの逆差別がある』って言い合ってるシーン、当の黒人2人は黙って会話を眺めるだけなのがグロい。

10代の時は友達と遊んでるだけでよくても、成人が近づくにつれて将来への不安が芽生えたり、その不安の中で友人との距離が空いて疎遠になるのわかる…

邦題の「行き止まり」って目の前に壁ドーン!あるイメージ浮かぶけど、原題の「溝、分断」は向こう側が見えてるのに行かれへんイメージやからあんまり気に入ってないねん。あと溝やったらボードで飛び越えれそうやけど、もう壁は破壊しかなくない?うるさ!