ビオラ

スウィング・キッズのビオラのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
3.9
まず、朝鮮戦争について、もう少し知らないとな・・。
そしてこの映画は映画館で観たかったな〜。

捕虜の間にも北と南の分断があって、そこが韓国映画の、他にはない複雑さとドラマと悲劇が生まれる要素。
収容所のイメージアップのためにダンス要員として集められた4人、キャラの全く違う彼らの背景がもう少し丁寧に描かれていたら、もっと彼らに感情移入できたと思う。
例えば大柄の無口な彼のプロフィールが、最後のステージで唐突に語られる。え?見逃した?と思ったほど。ほんの30秒でも回想シーンを挿入するだけでこのスピーチが生きるのでは?と思ってしまう。

スイング・ジャズとダンスの組み合わせは、それだけで身体が動きそうで、クライマックスの舞台は圧巻!


以下少々ネタバレ・・・・・・・・


まさかの容赦ない幕引きには、ショック状態になる。
この落差は残酷で視聴者を突き落とし、直前の素晴らしく豊かなシーンと比べて、戦争と争いの無意味さ、無慈悲さを語るに余りある。

ラストも良かった。
ギスはどうなった?
ギスのその後は曖昧だけど二度と会えない二人のダンスが今のジャクソンの脳裏と同じく目の奥にリフレイン。
ビオラ

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