やざわ

天気の子のやざわのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
5.0
大変楽しみにしていた作品。
個人的には期待以上で、大変満足だった。しかし映画に対して濃厚なストーリーを求めている人に対してはあまりオススメできないかもしれない。

あくまで新海誠節というか、綿密な映像と、展開にマッチしたRADWIMPSの楽曲が心を震わせた。

この監督は雨、新宿、10代の心理や、思春期特有の気持ち悪さの描写が本当に上手い。

世界のことより自分の気持ちに葛藤するティーンエイジャーという点では、エヴァンゲリオンを想起させた。3年後の東京は、まるでセカンドインパクト後の世界のようだった。

君の名は。から瀧と三葉たちが出てきていた。三葉が都内でアクセサリー販売をしていて、瀧が下町でスイカを出していたのは、君の名は。の都内のイケメン男子と田舎の女子高生の対比のように感じた。

また「立花」の表札を映す場面、「miyamizu」の名札が映っているシーンをあえて描くことによって、君の名は。の結末は、繋がらなかった2人の未来が正史なのではないかと個人的には思った。


まだ一度しか見ていないので、もう何度か見たいと思う。
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