浮浪者

天気の子の浮浪者のレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.4
「君に名を。」でした。運命を創造することは語義矛盾でないことにされてしまった。

地に埋もれ 風に飛ばされ 火に焼かれ 水に溺ることなく いま生きる君あり。天候(運命)になど左右されない、左右させるのだという苛烈な人間主義は目をつぶるほど眩しい。

鴨長明でも読んで、憂さを晴らそう。

"その中の人、現し心あらむや。世にしたがえば、身くるし。したがはねば、狂せるに似たり。いづれの所を占めて、いかなるわざをしてか、しばしもこの身を宿し、たまゆらも心を休むべき。"「方丈記私記」
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