アズ酸

天気の子のアズ酸のネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

君の名はという過去の栄光を引きずって拗らせた作品という印象
不完全燃焼でもやもやする

演技や流れが似ているのは新海誠の味だと言われたらそうかもしれないが、どうしても「もう見た」となってしまう
最初の家出、須賀さんところに住み込み、ひなとバイトを始める。ここまではいわゆる序章でしかない。のに展開の起伏が少なくてだれてしまった。また終わらないのか、次の展開はないのかと。
面白いシーンもあった。笑えた
天気バイトで調子が良くなるのも良かった

けど、あっと言わせる展開がなかった

拳銃は必要あった?拾ったら警察に届けろよ
家出の理由も中途半端だし
消える魚はなんだったの?雲は未知の世界で知らない生物がいるかも。その設定をもっと活かしてよ。龍とかも
須賀さんは人間臭くて好き。CMで悪者かと心配したがそんなことはなかった。ほだかが銃うつんかーい!もっと奥さんとの掘り下げをして欲しかった。だからこそ最後のビルで警察を邪魔する気になったんだし
ひなが消えることは最初からバラされていたからなんも驚かなかったよね。そこが大きいのかなぁ。天気とひなさんのどちらかを選ぶことで解決ってのもなんだか弱い
鳥居に向かうのは口噛み酒の祠のシーン思い出すよね。走るシーンは時かけ、家出はバケモノの子を思い出した(監督ちゃうけど)
歳を偽ったのはなぜ?
雨続きになった理由はなんだろう…
天気の設定があやふやなせいでどっちにも転んでない宙ぶらりんになったと思う

ひなさんと再開して「故に僕たちは〜」の曲がかかるところは素晴らしかった。あそこの全能感は劇場でしか得られないと思う。雲に浮いて全てがうまくいく良くな…そこだけは本当に良くて評価できる
だからこそ、それまでのプロセスをもっと良くできたのではないかと思う

警察から逃げる展開は納得いかなかった。警察は全然悪くない。会いにいくための大きな障害が欲しかったのはわかるが、完全に主人公に非がありすぎて同情できない。
凪みたいに自分の得意分野を使ってうまく脱走する、あれくらいのやんちゃな解決策は爽快だが、ほだかは駄々をこねてるだけだ
須賀さんはなんで鳥居のビル知ってたんだろ


てっしーとさやちんが出てきた(しかも後ろ姿)は良かった。こういう隠れたニクい演出は同じ監督だからできることだ。しかし、瀧くんをあんなにしっかり喋らせなくて良かったのではないか。お婆さんがしっかりポジショニングしてしまっている。三葉もがっつり出しちゃって、ご丁寧に組紐まで映して。あそこまでしっかり描写されると萎えてしまう。そしてここぞとばかりに四葉もだすと。(バイクで飛び越えた階段は二人が最後に出会った階段かな?)君の名はのキャラが出てきて嬉しいだろ?そう言われている気がする。まあいい。君の名はと同じ世界だったのだと、アフターストーリーにするのも悪くない。だが、そこまで前作との関連を強調するのなら、尚更最後の東京を雨まみれにしないで欲しかった!!別に天気の子の世界の東京がそうなるのは構わない。けど瀧くんと三葉が暮らしていく世界を汚して欲しくなかった。君の名はで最後あんなにもぼかしたのに、その先をこんな形で突きつけないで欲しかった。監督はそのことを考えつかなかったのだろうか?君の名はが好きなだけに、とても悲しい
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