ねじまき

天気の子のねじまきのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
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良かったです。前作の驚異的大ヒットの影響で、観客の期待が最大級というとてつもないハンデを背負った作品ですが、劇場に足を運ぶ人が望むものをちゃんと見せるという点はしっかりクリア出来ていると感じました。この作品の場合、それだけで十分スゴイですよね。

細かい感想はあえて避けますが、一点、音楽についての記録を。
前作と同様に、歌モノの劇伴を使用した作品で、その影響を非常に大きく感じました。音楽や歌詞が展開やキャラクタの感情を何倍にも増幅し、観客にぶつけてくる前作おなじみの手法による感動はもはや暴力的なレベル。この映像と音楽の組み合わせに対する感情の高まりって、感動というよりもなんだか生理現象に近いような。
逆に歌モノの音楽と他の要素に乖離を感じる場面があったんですが、その時の違和感はハンパじゃなかったです。一気に現実に戻される感じ。良い面も悪い面も、とにかく音楽の大切さを思い知らされました。

最後に、映画が始まるまでのCM予告が30分もあったのには参りました…。しょうがない事なのかもですが、もう少しなんとかして欲しかった。
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