ビスコ

天気の子のビスコのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかく美しくて映像と音と音楽全てで魅せてくれる新海誠ワールド全開の映画でした。
緻密で繊細な絵とアニメーションと巧みな音表現で描かれた東京の街並みのリアリティが物凄くて、今まで見たどんなアニメーション作品よりも普段見る街を感じられて馴染むような不思議な気持ちになりました。
また劇中で恋やフォーチュンクッキーが使われていたり帆高が知恵袋を使っていたりと現代人の馴染む『当たり前』が作風の中に詰まっていて世界観が面白いくらいリアルに感じました。何十年後かにこの作品を見たら懐かしくなるんだろうなと思います。

君の名は。と予告の雰囲気が似ていたのでこの作品はどうなるかと思って観ましたが現代人に合った笑いの要素や様々な描写で飽きずに楽しませてくれました。余韻もしっかりあります。
日菜が花火大会を晴れにしたシーンなんかは映像美が素晴らしすぎて感動で涙が出ました。

ただ、少し引っかかったのが帆高の家出の詳しい理由など、後々話に上がってくるかと思っていたら大して深掘りされずにそのまま終わってしまった所が多く未消化に感じました。また映画としての映像美や音楽に圧倒されて誤魔化されていた気もしますがストーリーは若干薄く共感性は低かったのかなと感じました。
エンドは賛否両論分かれると噂でしたが、この作品は最後まで純粋一途な少年の愛を描いた一貫した物語でした。
無粋な感想も書き連ねましたがしかしそれらを置いても君の名は。のように音楽が心地いい大変素晴らしい作品でした。もう一度観に行きたいです。

そして映画とリンクして連日の終わる気配のない雨の異常気象!公開日お昼からビンゴで100パーセントの晴れ女!誰か何年か前から予想していたんでしょうか!絶対観るなら梅雨明けの前にがおススメです!