ふろいと

天気の子のふろいとのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.7
西北のTOHOシネマズとミント神戸の2回観ました〜
ぼちぼち良かった感じ。この作品の構造は帆高と圭介との大人の境界線をめぐるお話でした。
最初は帆高に思考がよりがちだったが、後で小説を含めて読むと圭介サイドに立ってしまう自分が現状ですねぇ。
帆高と圭介の二項対立を強調しちゃったけど劇中の台詞にあるように彼らは似た者同士。例えば帆高は地元や父との関係の窮屈さに家出をして東京に来たが、圭介も家柄の問題で家出をしていたり、二人とも真面目な性格であったりと実は似ている。
しかし二人に決定的に異なるのは、圭介は「大人」であり、帆高はまだ「子ども」であること。つまり圭介は帆高のように、人柱一人のために世界を変えるのを望むのではく、むしろ人柱一人で狂った天気が元に戻るんなら、それでいいじゃないかと劇中で述べてあるように今ある「世界」を守ることを望んでいるのだ(現状社会を守る大人)。けれども圭介は最後に帆高の選択を尊重する。それは自分が帆高のようなときであったときどう行動するのか、大人になってしまった圭介の選んだ答えは、世界を変えてまで救いたいと願う帆高を最後は守ったことだった。救いたい存在を優先する思いを選んだラストシーンで今は圭介推し。


あとね話それますが夏美がとってもいいんですよ〜いやらしくて!こんだけ圭介という人物にスポット当てたけど、本当は夏美ちゃんについて書きたいんだよ!!ただ書くと長くなっちゃうから圭介にしただけ、以上。
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