このレビューはネタバレを含みます
君の名は。の二番煎じかなぁと思ったけど、印象が似てるだけでストーリーはかなり別物でした。
世界から見放されている少年少女が、世界と引き換えにもう一度出会う話。でも、描かれていた世界(=東京)があまり良いものではなかったし、あの世界を見限ってもいいかな…と私は思えたので、ラストの東京の惨状はそんなに悲しくなかったです。というかそう描かないと、主人公の選択が身勝手だって批判されるでしょうからね…
昔の新海誠みたいな話…という噂を聞いてたので、私はもっとこう秒速五センチメートルとかほしのこえとかみたいなストーリーかな…ウジウジしてる主人公かな…と覚悟してたけど、穂高くんは意外とフツーの少年なりに暴走したりする子だったのでそこはいい意味で予想が外れてよかった(何様や)
序盤から中盤の謎ポエムが少しくどいなとは思ったけど、クライマックスへの盛り上がりが良いので良し
というか途中から私は穂高くんが死ぬんじゃないかな…?ってハラハラしてた。笑
二人ともヒロイン共々生き残ってよかった。
凪くん凄いキャラ濃いよね…でも好きです。ああゆうガツガツしたキャラで姉がいるのにシスコンじゃないショタって新鮮…
須賀兄妹も良いキャラしてた。
兄貴はなんだかんだで悪ぶってただけで良い兄さんだったし、妹はバイクアクションが仮面ライダーのスタントマンかよって思うくらいで笑ったw
君の名は。を見てた人へのサービスもあって楽しかったです。
穂高くん、catcher in the Ryeを持ってたけどあんまホールデン少年に憧れる鬱屈した少年みがなかったのは違和感… 多分だけど、当初の案だともっとやさぐれた少年にしたかったけど、それしたら社会に対して無力なイキリ少年ってことでイタイのでやめたんかな…小説版読んだらもっと内面変わるかな。というか拾い物でも実弾の入った銃を発砲できる少年なのに、凄いウブで凪くんのことを尊敬して先輩って呼べちゃう穂高の精神性がちょっとよくわからんな。