このレビューはネタバレを含みます
【下記、個人的な感想アリ】
「大人になると大切な物の順序が入れ替えられなくなる。」
先日、彼にフラれた。
お互いの将来を考えた結果だそうだ。
ずっと一緒だよと、言ってくれた彼だった。
たった、電話一本だった。
早く大人になりたいと、
陽菜のように願った学生時代。
幸せなことに、今ようやく、
やりたいことが目の前になった。
遣り甲斐があり、同期にも恵まれた幸せな日々。
だけどなぜ、仕事を、家庭を、介護を、子育てを、天秤にかけねばならぬのか。
私にはどれも変わらず大切なのに。
通勤電車になかなか慣れない。
毎日何十と通り過ぎる他人の横目。
声を出して泣くには、ちょっと生きずらい。
彼らのように、思いの丈を大声で出してみたい。
心の赴くままに駆け出してみたい。
20代を折り返した。だけど大人は「大丈夫、まだまだ若いよ。」と言う。この記事もいつか、思い出だと笑って読める日が来るんだろうか。
新海さんの描く都会、リアルさに、
まんまとはまってしまった。
素敵な作品だった。