あかり

天気の子のあかりのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.0
見慣れた街がアニメとして描かれてスクリーンに映し出されているのがあまりに素晴らしく、何度も鳥肌が立ちました。雨ってあんなに美しく描けるんだなあ。もう梅雨も明けてしまいましたがなんだか雨が恋しくなりました。

ストーリーも良い感じに現実と非現実が入り混じっていてバランスがちょうど良かったです。絶対に自分が生きている世界では起こり得ないことだと分かっているのに、そこにはリアルな街の姿があるのでもしかしたら明日から雨が降り続くかもしれない、とか考えちゃうんですよね。

小栗旬がピカイチでした。「あの人に会いたいんだ」と叫ぶ少年を見てハッと自分を重ねる圭介さんがもう無理でした、号泣でした。気だるげでいつもやる気がなさそうだけど心の琴線に触れるものがあれば迷わず行動していくキャラに小栗旬の声を当てたのは大正解です。

そして『君の名は。』のキャラたちも前作の続きを生きていること、そしてこの映画がその世界線の続きに当たることがとても嬉しかったし、瀧くんたちを見て懐かしい気持ちになりました。

『あなたがいれば大丈夫』
そう胸を張って言える人とこの先を生きていきたいものです。
あかり

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