『町田くんの世界』にも通ずるオッサンが考えるオッサンのための青春映画だった。
体制や社会、それらを支配する大人、そしてそんな世の中を取り巻く自分含めた普通の人たちが作り出す空気感だったりへのカウンターは映画やアニメの持つ役割の一つだと思うけど、それをこんなにもポップに青春というものに託して描き切ったことに感動した。
公権力に楯突くところまでは、まだロックだなぁなんてニヤニヤできたけど、わりと身近だった大人にまで銃口を向けた時にはグサっときた。
オッサンになると一周回って真っ直ぐで青臭いものこそが結局人の心に響くよなと身にしみ出す。
ラストの『エウレカ』にニヤニヤしちゃった人は自分だけではないはず。
2019年46本目