係長心得

天気の子の係長心得のレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.3
ある意味、新海誠監督の作家性が全開の作品。

君と僕の2人だけの世界。あまりに熱くてピュアなので、青臭さに悶絶しそうになり、あまり入り込めなかった。

「君の名」は、君を救うことで世界が救われる話なのに対して、今回は君か世界のどっちを救うのという話。

前作と比較して、やはり、世界を救うという大義名分があった方が、多くの人にとって受け入れられやすいと思う。

それは、細田守監督の代表作「サマーウォーズ」のブレイクでも感じたこと。

新宿を舞台にした水と光の映像美は、「言の葉の庭」で確立されていて、今回も存分に楽しめた。

色々と、とんでも設定なので大人の受け流しが必要。ただ仕掛けがシンプルかつ少ないので、前作ほどの奥行きは感じられず。

ラストは「君の名は」の奥ゆかしさの方が好きです。
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