むかしから、雨や、傘の中や、その色や、窓越しに見る雨や、雨に打たれてずぶ濡れになる事や、紫陽花や、雨の日の街のネオンの光がとても好きだったので、晴れを善とする最初の方の描き方は、よく分からなかった。
でも、それにしても綺麗な東京の風景の切り取りに、あぁこの監督は、普段の生活の中でも、綺麗な一瞬を捉えて集めている人なのかもなぁ、と思った。
さりげなく感動してしまう、油断していたら忘れ去ってしまいそうな一瞬の世界を、こうして映画の中で形に残してくれる事が、有難いなぁと思う。
そして、エンドロールに流れるそうそうたる人たちの名前を目にして、やっぱり、あの事件の事を思った。
会いたい人にどうしようもなく会いたい会えない気持ちに涙がでた。
まとまらない。4.8！
