上京する人の参考資料として教えたいほど完璧な東京の描写や、タイアップ商品と登場人物との組み合わせの妙を楽しんで観ていましたが、結構思い切ったラストに度肝を抜かれました。ああ、この監督はこういう終わり方を可能にしてしまうんだなと。ちゃんと「無かったこと」にしなかったのがとても良かった。もし自分が高校生くらいの年齢でこれを観たら、とても救われた気持ちになったのではないかと思いました。
10/17追記)作品を上映した年は、図らずもこの映画を象徴するような自然災害が発生しました。この監督は才能だけではなく、強運も持ち合わせているんですね。