ようやく観れた。
新海誠監督の作品ではいつも10代の不自由さやもどかしさの表現が本当に秀逸と感じる。
今作は家出少年と少女（とその弟くん）がメインですが、彼等の希望が世間では不可能な事であったり、非常識な事柄である事が常に描かれています。
世間は不自由で不条理だ。と10代の頃に感じたことを思い出します。（その分守って貰えてたんだけど）特に東京での始まりのシーンは居場所がなくて、観ていて辛くなりますね。
その少年が上手くいかない中で少女が起こす奇跡や環境の変化が瑞々しく描かれています。
また話のスケールが予想以上に壮大で驚きました。
しかし、その壮大さを映像の美しさで負けずに描ききっているのは流石です。
ストーリー展開は天気に関する奇跡の使い方や少年と少女を取り巻く環境への展開などが少し薄いかなと感じました。でも最後はとしてもしっかりと纏めていて、流石だなと思いました。
一つ言える事は「君の名は。」が素晴らし過ぎた。前作からの期待値が高過ぎたこと、あのストーリーと映像の美しさ少しだけ見劣りしたかなと感じたので、この評点としました。
しかしこのクオリティの高さは次回作も楽しみです。
