おむすび

天気の子のおむすびのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.0
本作でも「思春期の無力さ」が強く表現されています。
(ほんま、新海監督なんかあったんかな笑)

主人公はおそらく保護者と折が合わないのでしょう。
温かい食卓も縁遠く、少なくとも家出直前は殴られたようです。
そんな彼が、都会でコミュニティを形成する展開にはとても共感できました。
回りの大人たちの手を借りるところが素晴らしいです。

コミュニティは大事ですし、その1つが家族であってもいいけど、家族が含まれていなくたっていい。
本作には、磯野・フグ田家のような昭和の標準家族は登場せず、その結果、親(少なくとも公的な保護者)がいないと何にもできないということが壁になり、終始ハラハラさせられます。

「君の名は。」からのカメオ出演もあるので、予習していってよかったです。
賛否両論というのも納得で、
「君の名は。」で泣いた人にはつまらないでしょうけど、
泣かなかった人は楽しめる気がします。
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