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天気の子のヨウのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.2
国内最高峰の映画館ともいえるグランドシネマサンシャインのIMAXを初体験した。今までに体験したことのないもの凄い迫力と臨場感に興奮しまくりだった。
細部までにこだわった圧倒的な映像美と感情を揺さぶるような音楽で送る新海誠監督の傑作。運命的な出会いによって生きる意味を見出し、希望に満ち溢れていた帆高と陽菜。だが厳しい現実の波が二人のもとに押し寄せる。そして明らかになる陽菜の秘密。全ての果てに待っていたのは、狂った世界の姿をも変えてしまう究極の愛のストーリーであった。かなりぶっ飛んだ結末だったけど、個人的には普通に受け入れられるし、好きな部類である。陽菜と夏美、そしてネコのアメがめちゃくちゃ可愛かった。須賀のアニキの人情の深さにも感動した。カメオ出演として「君の名は。」のあの二人が出ていたのも面白かった。登場人物一人一人がしっかりと役割を持ち、皆に活躍の場が与えられている気がした。快晴という天候が人々を心から明るくしてくれるということが改めてよく分かる。それとは対比的に描かれる、もう二度と晴れなくてもいいから陽菜と一緒にいたいと願う帆高の強い思いにも心打たれた。「愛にできることはまだあるかい」の歌詞の一つ一つがこのシーンと完璧にマッチしていて無性に胸に刺さった。ディストピア的な結果を招いてしまうのだが、今ある世界が狂っているだけで、陽菜と帆高の愛の力が世界を原点回帰せしめたのだ。そうした解釈にはいろいろな意見があると思うが、俺は普通に納得できるし、あくまでもフィクションなんだからこういう形もあっていいと思う。いずれにせよ、天気の子にはたくさんの興奮や感動をもらったので「君の名は。」と同じくらいに好きになった。RADWIMPSさんを中心とした曲の数々やグランドエスケープに感銘を受けたのでサントラをたくさん聴いていきたい。
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