ドクバリ

天気の子のドクバリのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.5
異常気象で雨が止まなくなった世界で、晴れ女と家出少年が出会ってお天気ビジネスで荒稼ぎしていたのだけれど、、っていうのが雑なあらすじですが、この「雨が止まない」って構想がありそうで無かったと思いますし、声優陣もメインキャストは役者さんなのにも関わらず、他のメジャーアニメみたいに話の流れを止めるような違和感もなく、すんなりと楽しめました。


「君の名は。」の登場人物もちょいちょい出てるということで、その辺はそれほど「君の名は。」の熱狂的なファンではないのでアレですが、そういうカメオ出演的な趣向は、ジャンルに関係なく好きです。

別に比較する必要もないですが、「君の名は。」は細田守派の自分がハードル上げまくって鑑賞したにも関わらずとても面白かったのに対して、本作は面白いけど前作ほどでもないかなぁ、というのが正直な感想です。

というのも、とにかくスポンサー色が強い。もういろんな実名店舗が登場するので、そのへんの“大人の事情”に気を取られて、しっかり物語に入り込めなかったかもしれません。

そう、、この感じ、数年前(数十年前?)に初めてエヴァの劇場版を観たときの気持ちと同じモヤモヤ感です。

ジブリ飯レベルの美味しそうなお昼ごはんが登場するのですが、そこにもスポンサー製品がバーン!、、、現実に引き戻されます。
でも、この食卓風景でコップに水入れて小ねぎを育てている描写が本作で一番好きなシーンでした。


そしてこれでもかというほどラッドが流れます、、これも“大人の事情”なのでしょうか。
個人的には映画のテーマ曲はエンディングのスタッフロールの途中からシレっと流れるのが好きなので、なんだか耳が疲れました。
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