ふかぽん

2分の1の魔法のふかぽんのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

予告で得た印象 なんか兄弟のノリもビジュアルもあんま好きになれないし死んだ父さんを蘇らせてももう死んでるんだし虚しいだけじゃね〜?!全力少年〜〜?!?と割と見る気起きなかった。今回のはチャラチャラしたピクサーだなと思っていた。
が、見てみるとびっくり。トイストーリー3ばりに大号泣してしまった。
予告で開示されているストーリーはあくまで表層的な物であって、本筋は兄弟の絆、すでに得ている幸せに気づくテーマであった。主人公がメモしている父さんとやりたいことリストの意味が終盤でガラッと変わり、これまでの人生を思い出すシーンは涙なしでは見れん。亡くなってしまった人のことを想うことも大切だけど、今生きている身近な人を想うことも同じくらい大切なのだ。
そしてクライマックスで主人公がとある決断をするシーン これも涙なしでは見れん。ものすごい大決断なのだが、(感動的なBGM!!)みたいな感じの演出ではなくサラッとボソッとなされることに感動してしまった。
これまでの冒険があったからこその決断なのもいい。
そして主人公たちのお母さんの描かれ方も現代的で良いなと思った。夫に先立たれてしまったが、息子の子育てがひと段落して普通に町の警察官と新しく恋愛しているし、マンティコアとの活劇もあったりでステレオタイプお母さん像を打ち破っていてよかったんじゃないかと思う。
マンティコアみたいな豪胆なキャラが女性キャラなのもいいよね。
原題はonwardなのだが、これは父親の死という人生の重大なイベントから一歩先へ進むってことなんかな〜って思った お兄さんが一番時間かかったんすよ...

それにしても1/2の魔法って邦題はダサいよ〜〜!
終わり
ふかぽん

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