太田康裕

決算!忠臣蔵の太田康裕のレビュー・感想・評価

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)
2.5
なんだか貧乏くさい映画だった。

吉本芸人がゾロゾロ出て始まる時代劇は、デジタルの映像と時代劇ぽくないカメラワークなどと相まって、年末のちょっと豪華なバラエティ番組の歴史再現モノを見ているようだった。

また前半では時々、後半ずっと画面に出てる「¥」マークは、なるほど金の事を意識せざるを得ず本作のテーマとしては成功。
けれど、それが(また無駄遣い)(ありゃ金無いのに…)と思わされて、実に貧乏くさい。
で、スペクタクルな立ち回りとか金がかかりそうなシーンは無く。
結果エンドロール見ながら、(えー?音楽、海外録音?もったいない)などと製作費の心配までする羽目になって、ますます感想が貧乏くさくなる。

大石をただの行き当たりばったりな人物にしているのも好みではなかったし…。
松の廊下も討ち入りもほとんど描かれない「忠臣蔵」は忠臣蔵なのかと悩んだし。

岡村隆史は良かったけど、あの退場の仕方も先が読めて興ざめ。