なにか

HELLO WORLDのなにかのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
2.0
ストーリー★★★☆☆
構成★★☆☆☆
演出★☆☆☆☆

野崎まど作品はアニメとの相性が非常に良い。

もともと旬のSF素材(本作ではミラーワールド)を料理するのが上手い。
アニメ映えするパーソナリティを備えたキャラクターと、はりめぐらされた伏線をクライマックスで綺麗に回収していく構成は鮮やかである。
(今作はちょっと映像がわかりにくい&安っぽかったのは残念だ)

が、ただスカッとはさせてくれない所には問題がある。
問題提起を残すのなら良いが、伏線の回収に重点を置きすぎたせいで、主人公の努力や成長という重要なステップを無に帰してしまうのだ。
これではまるで夢オチのような後味の悪さ、拍子抜け感が残る。

ハッピーエンドを望むわけではない。ただ、私たちが主人公とともに歩んだ2時間にも、もう少し配慮してもらいたいものだ。
なにか

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