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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの0007のレビュー・感想・評価

4.5
たまには長文。

これはね、ワンダヴィジョン観なきゃとかロキ観なきゃとか、それらのどんな予備知識より、「サム・ライミ作品」(B級臭のするホラーテイスト)って事前情報があった方が楽しめる映画。

やってくれたぜ!
もう全力サム・ライ味の濃ゆーい描写満載でニヤニヤ。

ホラーに母性混ぜると哀しくなるって鉄板設定をフルに利用しつつ、
男同士の絆あり、そして実はもんのすんごいピュアなラブストーリーでもあり(混沌)。

正直、最近のマーベル、悶々としていたんですよ。パッとしないというか、盛り上がらないというか。
(きちんとディズニー+で各ドラマも全部観てる。)

原因分析ピピピ……

きっと原因①
ファンタジー色が強くなりすぎちゃったからかなぁ。
『シャン・チー』→ナルニア感ある村にドラゴン出てきちゃったよ。
『エターナルズ』→ついに地球上の神様出てきちゃったよ。

きっと原因②
やっぱり絶対的ヒーローというかエースが不在だからか。アンチヒーローな作風にしていきたいのかもだけど。

でも、
『ファルコン&ウィンターソルジャー』→新キャプテン、強くないし。あとカート・ラッセル息子、好きになれないビジュアルだし。

『ロキ』→世界広げすぎて処理できなくなってるし。(そういえば見た目ちゃう設定、ストレンジには通用しない感じ?!)

『ムーンナイト』→別世界の話(マルチバースとかいう意味じゃなくて)。制作会社違うんじゃないかっていう。

スパイダーマンも、基本自分でまいた種の尻拭い作ばかりだったし。(ヴィランになったのならともかく、あれでヒーロー側にいるつもりなのが腹立つ。あの程度の始末で済んで良かったと思ってほしい。)


そんな中、元のメンバーで、リーダー的な立ち位置のストレンジだから安心したのか。
すっごい楽しめました。

作り方がうまかったのかなぁ。

冒頭の何の説明もない掴み、スーパー目玉親父とのバトル(オーソドックスな戦いシーン)、世界観の映像美、キャストサプライズ、闇堕ちしたキャラの悲哀。

とはいえ、マルチバースのアイディアはすでにやり尽くされていて、目新しくないのが弱点。
そういう意味では、
ありとあらゆるアイディアをこれでもかとぶち込んだ『What if』シリーズのその功罪はデカい。

キャストサプライズも、アイアンマンぐらいでないと、スパイダーマンの後じゃ観客はもう満足しないですぜ。

なので⭐︎5ではありません!楽しかったけど!
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