ジェイティー

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ピーター(スパイダーマン)のお願いで禁呪の魔法を使いマルチーバースを開いてしまった事が原因でドクターストレンジことスティーブンは夢の中で見た少女、アメリカ・チャベスと遭遇する。
彼女はマルチバースを行き来する能力を持っており常に狙われていた。
困ったスティーブンはこの件に精通するスカーレット・ウィッチことワンダに協力を求めるも既に禁書のダークホールドに心を支配されていた彼女の暴走にてんやわんやするお話。

サム・ライミ監督だなんて観に行くしかないじゃない案件でしたので
鑑賞しました。

通常のヒーロー話と異なりかなりダークというかホラー味のある所が監督の魅力をいかんなく発揮していたと思います。
特にシュマゴラスみたいな化け物のお目目をえぐったり、別次元のストレンジのゾンビ感や監督作品常連のブルースキャンベル出演など死霊のはらわた風味があってとても好みな仕上がりでした。

とにかくワンダの暴走が他でもいわれているようにモンスターそのものでヒールターンしている所がマルチバースにおける必ずしも同じ人間が善き心を持つものばかりでないという事を示唆していて今後の展開に不穏さを残す良い演出だったと思います。

予告の声でとうとう登場すると期待していたチャールズおじいさんが割と普通に死んだのは潔くて良かったですしさりげにファンタスティック・フォーのリーダー登場など20世紀FOX買収の恩恵がいよいよ出てきたのでできればジェームズ・マカヴォイやマイケル・ファスベンダーも出てくれたらうれしいですね。

その他、マルチバースを行き来するアメリカちゃんが自分以外どの世界線にもいない事と家族の行方は回収するのかや、ウォンおじさんが死ななくてよかったなぁと思ったり、謎の美魔女(シャーリーズ・セロン)登場など3作目への布石も込みで今後も楽しみにしております。