サム・ライミのホラー演出とそれをヒーロー映画に持ち込む遊び心はとても楽しめたのだけれども、ヒーロー同士がそれぞれの正義でぶつかり合う『シビル・ウォー』とは異なり、私情が絡む内輪揉めが加速していっている点において観ていて辛い。
映像で押し切る話運びも自分には辛い。
マルチバースによる別世界線へと話が飛んでいくので心がついていかず、寧ろ離れていく結果となったというのもある。
ヒーロー映画をこのような形で描いているドラマ性、そして自分の好みの問題ではあるが映像で牽引するストーリー性。
Wパンチで辛かった。