このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい。狂人の映画。でも、狂人にしか描けない現実がある。とにかく映像が素晴らしいし、ストーリーも最高。ホラー映画の本質とは「ヤバいやつが来て、逃げる」だと教えてくれる。女性の異常性というか、他責感情の強い人間が母親になると、とにかく子供を守るために他人を攻撃し、子供も傷付けるという毒母親を描いている。そして、ストレンジ側では、いくら相手を愛していても、分かり合えないことがあるというほろ苦い現実と、色んな可能性があったかもしれないが、他人への敬意を忘れずに仲間を大切に、現実を見据えて前に進むことを描いている。全部のホラー要素が研ぎ澄まされており、面白い。ただ、サム・ライミは本当のことを伝えたい時、1番信頼性のある引き出し-死霊のはらわた-を使うんだなと。史上最もスケールのデカいホラー映画。
