うめ

黒い司法 0%からの奇跡のうめのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
4.1
80年代の実話がベース
濡れ衣を着せられ釈明の場もなく死刑を宣告される黒人
正しい事を行いたいと立ち上がる青年弁護士の黒人
しかし
差別する側からすれば
どちらもただの黒人
彼等の権利など認めるはずもなく
当然のように生死さえ握られている

今までも同様のテーマで作られた映画はたくさんあったが
マイケル・B・ジョーダン
ジェイミー,フォックス
2人の確かな実力がありがちな作品などにはさせない
そして
白人でありながら共に戦う
ブリー・ラーソンも負けてはいない
彼女の瞳にはいつも信念がこもっている

演出がこれまた素晴らしく
例えば
最初はひどい対応をした警察官の行動が少しずつ変わっていくところなど
くどくどと喋らせない優れた演出だと思う
彼も差別に対し踏み出した人の一人なのだ
実際の人ではないのかもしれないけど間違いなく同じような人はいたのですよね
だから
少しずつだけど世界は差別はいけないと感じるようになっている

そうなると
この邦題がどういう意味なのかさっぱりわからない
黒いとは何を指して言っているの?
付けた人に聞かなきゃわからないけどセンスとしては最低
副題も酷いものです
無理矢理につけるくらいなら原題のままにしたらいいのに
本当に残念です
うめ

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