「ズシっとシリアス100%」
事実ベースの原作ものだそうです。一体いつの時代の話なんだ!?と思わせますが、1980年代のお話らしいんでオドロキです。観る前にとりあえずは「アラバマ」という場所の性質を知っておかないといけません。 真犯人を見つけるでもなく法廷モノってワケでもなくひたすらに再審請求に奔走する内容。何か新しい事実が出てきてひっくり返るとかナゾ解き要素とかもなく話は淡々と進んでいきます。つまり結局は良心と正義がカギ。最後も大逆転勝利拍手喝采の雰囲気でもなくイマイチすっきりしません。真犯人が捕まって殺された女性やその遺族も救われて欲しかったですがさすがにそこはテーマ外。 とにかく軸が黒人差別て事で全編不条理に満ちていて観終わるとヘトヘトになりました。 ティム・ブレイク・ネルソンの所作や口調が傾いててよかったです。エンドロールで本物の主役2人が映るんですが、マクミランの髪型の再現レベルがスゴい。