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黒い司法 0%からの奇跡の3Dメガネのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
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※ネタバレあり
※以下主張は全て個人の考えに過ぎません
『黒い司法 0%からの奇跡』
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【テーマ】
[慈悲]
1980年代のアメリカアラバマ州
人種差別の激しいこの地域では、
犯人を故意に仕立て上げ、有罪にさせる
行為が多発していた。
そんな状況に対して、弁護士資格を持つ
1人の男が冤罪を勝ち取る為に奮闘する様を描く。
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権力の暴走
犯人の見つからない殺人事件に対し、
無能というレッテルを貼られたくないが為に
警察は犯人を仕立て上げる。
無罪の人間に罪を被せ、
事件解決を装う事で権力の保とうとする。
そして警察の勝手な都合の標的にされているのは
弱き人々であった。
受刑者は自らの減刑と引き換えに嘘の証言を強要され、
無実の有罪人が誕生する。
ただ、普段どおりの生活を送っていただけなのに。
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法廷で無罪を勝ち取る話ではある。
だがその決着の仕方が本作のテーマと直結する。
有能な弁護士が証拠を羅列し、論理で相手を任すのではない。
良心によって決着がつく、無罪が認められるという展開だ。
これが何を意味するのか。
平等な世界、理不尽ではない世界に必要なのは
相手を負かす正義ではない。
必要なのは、人に寄り添える優しさであり
慈悲の心に他ならないのである。
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