虎舞羅ーコブラー

犬鳴村の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
3.4
「呪怨」の清水崇監督による、都市伝説を主題としたホラー映画。

公開当時かなり話題になっていましたが、スルーしていたので今更鑑賞。

うーん。前半での恐怖描写や驚かせ方は良かったと思いますが、どうしても後半からが恐怖描写だけでなく、見応えが薄れてしまっている印象を受けましたね。しかしながら、全体的な不気味さや不穏な空気感は十分発揮出来ていました。
良さの面では、ここ最近のJホラー映画を打ち破る挑戦的な作品とも言えます。しかし悪い面では、後半で村からの脱出劇になるのですが、いまいち前半の怖さを発揮出来ていない様に感じました。

悪い評価が目立つ作品ですが、作中に登場する「犬人間」はかなり面白いアイデアだと思います。Jホラー映画は基本霊が主役なのですが、あえてそこにクリーチャー的存在を織り交ぜる事で、一つの作品に違うベクトルの恐怖を作り出す事が出来ていたと思います。
血族の話を絡ませるのも、ストーリーに味を持たせていて良かったです。マイナスな評価が多いものの様々な工夫も見られるので、Jホラー映画の新たな道を作る事も可能かもです。
続編も是非見てみたいです!