火星

AI崩壊の火星のレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
2.4
去年の10月に観たんですがそろそろレビューしてもいい頃だと思うので、言っちゃいますね。

率直に申し上げると、ヒドいです。良いところを挙げた方が簡潔なので先に言うと、三浦友和と広瀬アリスのデコボコバディ感は良かったです。以上です。

悪いところを挙げ連ねてもキリがないのでこちらもざっくり簡潔に申し上げると、「文系の人たちが頑張って理系っぽい映画を作ってみた」という印象が1番大きいです。内容もざっくりしてて記憶に残らないので、感想が大雑把になるのも致し方ないです。

とにかく、邦画のダメなところが詰まってました。主役が有能というより周りが無能なだけ、という脚本の限界を感じる演出。SATだかSITだかがどう足掻いても雑魚キャラにさせられるやり方。邦画あるあるの警察とかが被疑者を取り囲む時にピッチリ円形に取り囲むのマジでなに?フレンドリーファイア不可避じゃん。
そういうディテールの凝って無さをまざまざと観せられて辛かったです。

映画のレビューをわざわざFilmarksに書き込むほどの映画ファンは、そもそもこの映画のメインターゲットでは無いと思われます。この映画のメインターゲットは、「洋画は観ない・日本のテレビドラマが好き・日本のバラエティ番組が好き」といういわゆる日本のマス層であって、人口的にごく僅かの映画ファンを納得させるような気はもとよりさらさら無いのは明らかでした。
EXILE系列の人気メンバーらしき人を重要な配役として起用したのは、客寄せパンダ的な部分が大きいのでしょう。
CMやSNSでの広告のお金のかけ方を見るに、マーケティングとしてはかなり気合いが入っているのを感じますが、映画としては下の中が良いところでしょう。それでも映画会社は結果的にそこそこ儲かると思うので、こういう商業映画が邦画の主力としてこれからも無限に制作されてしまうでしょう。残念ながら。
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