ShinMakita

AI崩壊のShinMakitaのレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
1.4
2030年。人々の健康状態や疾患治療を管理するAI「のぞみ」が突如暴走。多数の死者と社会的混乱を招いてしまう。さらに「のぞみ」は何者かが仕込んだマルウェアのプログラムを読み、管理している人間たちの選別を開始、生きるに値しない者たちを殺害しようと動きだす。事件の犯人と疑われた「のぞみ」開発者・桐生は、逃亡しながら真相を解明しようと奮闘するのだが…


「AI崩壊」。入江悠の新作。

以下、ネタバレ崩壊。

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エンタメに現代格差社会の問題を含ませるのが流行ってます。韓国が「パラサイト」なら日本は「AI崩壊」ですよ(笑)

入江悠の良い点であり悪い点は、とにかく理屈を重視するところ。ストーリーやキャラクターの行動に破綻が無いのはいいんだけど、クドさもあるんだよね。今回はそれに加えてベタというか冒険しないというか、クリシェのオンパレードにシラケてしまいました。AI描写…レンズのアップってHAL9000から進化してないよね。あと、悪役が主人公の前で自供するのが、実は全世界生配信中!みたいなクライマックス。もう何度も見てきてるんですよ我々は。…近未来の話を60-80年代SFの演出でこなすって…シネフィルの悪い癖の出た一本と言っておきましょう。三浦友和の口の悪さだけは◯でした。
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