朧気sumire

シャッター 写ると最期の朧気sumireのレビュー・感想・評価

シャッター 写ると最期(2018年製作の映画)
2.1
※辛口な感想です。
雪深い森のなかの別荘で若者一行が見つけた物は、生物の死ぬ瞬間を写し出すいわくつきのポラロイドカメラだった……。

「人の死を写すカメラ」なんて都市伝説的な題材なうえ、写真×ホラーの組み合わせはホラー好きとして見るしかなかった。
しかし登場人物達とラストシーンがそんな好きになれなかった。
「なんでいまそれをやる!?」とついつっこんでしまう登場人物達の奇々怪々な言動はもうB級あるあるだけど笑えないし不快の域に達した。

説得力があってカタルシスも感じられるラストではなく、憤りすらも感じて駄作の烙印を押しせざるをえない類のラストだった。
ファニーゲームのように傑作として強く焼きつく魅力的な胸糞悪さではない。ただただ胸糞。
カメラの設定を活かしきれてなかったなーと思う。
題材自体は好きだったから残念。いっそB級映画として楽しめなかったのも残念。

でも凶悪な特性を持つカメラが独特で面白い。
血液が染み渡って不思議な色になっていく雪や映写機の感じなど綺麗な映像も好き。
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