風来坊

NUMBER37 ナンバー37の風来坊のレビュー・感想・評価

NUMBER37 ナンバー37(2018年製作の映画)
3.0
現代版の「裏窓」という評価を得たという事で、かなり期待値があがってしまいました。部分的な設定はそのまんまで驚きました。

主人公がどうも好きになれない…。そうなった事は同情出来るが、そもそもそれも自業自得なものなのに彼女に当たり散らしてばかり…。
彼女からのプレゼントを返して来いとか罵ったくせに、ちゃっかり使って気に入ってる始末…。こんな状態になっても付いて来てくれる人を大事にしないとかどうしようもない…。

殺人を目の当たりにしてもあまり動じていないように見えるのは、治安が悪いとされる南アフリカではよくある事だからだろうか。
やっぱり一度失敗してるし…主人公は頭が良さそうでおバカ…計画は杜撰。しかし、その杜撰さが逆にスリリングな展開にしています。

事の顛末は予想を越えずちょっと残念。まあ自分が動けないからああするしか無いよねという感じ。極悪非道キャラがちょっと濃すぎたかな。
ところどころは面白い場面もあるのですが、やっぱりちょっと粗っぽくて…。彼女が不憫ですね…そこまで尽くす魅力は映画を観ていても感じないけど…。

どうなるどうなるというハラハラ感はあって高評価も頷けるのですが、なんかモヤモヤする感じは自分の好きなタイプの映画ではありませんでした。それでもまあまあ楽しめました。
風来坊

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