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オッズのbopapaのレビュー・感想・評価

オッズ(2018年製作の映画)
2.7
2020年 14本目

密室に2人の男女、繰り広げられるのは生き残りと大金を掛けた究極の心理戦!こう聞くと借りちゃいますよね。「デス」「キル」「ゲーム」「トリック」とかタイトルにあると自動的に借りてはタイトル詐欺に騙され続けてます。


しかし今作、開始15分くらいゲーム始まらない。今出会ったばかりの2人なのにともかく喋る喋る。そして何度も「あなた、出会った事あるわよね?」の確認。

そんなもん絶対伏線だね!この「知り合いかも?」が絡んでくるに決まってるね!コイツは後半が楽しみだよ!

中盤のゲームの途中には回想シーンのようなものも挟み込まれます。「コイツは後半に絡んでくるね!これも伏線だね!いや〜後半楽しみだわ!」

手に握った銃弾を落としちゃ駄目!ゲーム。万が一落とさないように銃弾飲み込んじゃったわよ!「コイツは絶対に絡んでくるね!最後に銃を構えて、吐き出した銃弾で敵をドカーン!とかあるね!これは後半が楽しみだ〜!」

男はゲームの進行役。僕は君の味方だよ、何なら愛してるよ?結婚する?ゲーム終わったら結婚する?って「コイツはサイコパスだぜぇ〜!しかし演技か?本音か?しかし女もまあまあその気やないかい!これが噂に聞くストックホルム症候群ってヤツか!これも後半で回収の伏線やな!ヒャッホー!楽しみ〜!」

進行役が問う。「君はこのゲームに勝つ気はあるのかい?」プレイヤーは答える「君の勝ちだ…以外の台詞を聞く気は無いわ」。うぉーカッコ良いやり取りだ!これはラストにこの決め台詞で映画を締めて欲しいよね!後半楽しみ〜!


みたいな感じで観ると楽しいですよ。あと、中盤まで観たら「ドリル!ドリル!ドリルせんのか〜い!と思ったらするんか〜い!」の吉本新喜劇のアレを思わず口ずさむ事間違いなし。

結局これだけ伏線まみれにしといてひとつも回収しないとか鬼か君ら。

しかしラストのラスト、あの終わり方だけはカッコ良かったですよ!

そんな映画です。
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