特に意味のない名前

クロースの特に意味のない名前のレビュー・感想・評価

クロース(2019年製作の映画)
4.1
アニー賞を総嘗めしただけある…
クリスマス映画って「サンタクロースは子どもが喜ぶためならなんでもする聖人!」って描かれがちだけど、主人公も先生も含めて出てくる大人がたいして良い人でもなんでもなくて、全員わりと人間味のある超フツーの人なんだけど、そういう人達がなんとなく始めたことがだんだん広がって良いサイクルに入ってくっていうのがリアリティあるし、めちゃくちゃ夢があってとても良かった

あと悪人も徹底的に嫌なヤツというよりは「頭が固いだけの人」って描き方なので、懲らしめてやりたいとか最後に痛い目を見て欲しいみたいな気持ちにもならなくて、なんやかんやで登場人物全員が救われるのも優しさを感じる

作中で何度も「本当に欲のない行いは人の心を動かす」って出てくるけど、これがそのまま言いたかったことなんだろうし、本当に人間のことを信じてる人にしか作れない話だなと思った クリスマススピリッツ満載の映画