「教えて」
アケルマンが、色んなおばあちゃんっぽそうな人におばあちゃんどんな人でした？って訪ね歩くのだけど、キッチンの描写（作り過ぎじゃない？って思った）とか「子供はいるの？」って質問とか大好きアケルマン映画だ！とドキドキ。最後めっちゃ馴染んじゃって一緒に夕飯食べてドラマ見てうたた寝しちゃうのかわい過ぎる。帰っちゃった後のおばあちゃんの無言、そしてキリッとエンドロール。不意に泣けた。

濱口竜介のドキュメンタリーシリーズを観てから、普通のドキュメンタリーを観たかったので、観れて良かったね、と思いきやこれもまた普通ではなかった。

インタビュワーが質問者というよりは会話の聞き手であり、インタビュイーがノンストップで喋る。それを、2カメでカットを入れながら映像で表現される、そのフィクション感。ワンフレームに二人が収まって、寝落ちすることのフィクション感。さらに、大きなカット、音声はカットされず、フレームに1人だけ残る、このフィクション感。

ただ、この境界のぼかしに何か意味があるようには見えず、その点で濱口竜介が良いと思ってしまった。

ドキュメンタリーなのに、ドキュメンタリーではない

ユダヤ