わ

王国(あるいはその家について)のわのレビュー・感想・評価

4.0
こんな表情を最後に、ずるすぎる。本読みの喋り、顔、ななのえんの笑い、抜ける逆説(でも)、詰まり、王国。観ている間ずっと裁かれている。逃げられなさすぎる、王国から。俳優のしゃべりの癖と、役柄の心情が反復の中で訳分からなくなってくる。カメラの外で、こんな少ない人数で、発話者をすら混同する。何通りもの読み方、デュラス。最後のシーン。お互いの王国に彼女が持っていき持っていかれ。怒りや戸惑い、その中に嬉しさや誇らしさすら見える。間違いだったとは思わないでください。空間に囚われ、時間に裁かれる。私たちの王国、これからのことでもあるそれについて。泣きました◎
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