幼なじみの家を訪れた亜希が、その家族との再会をきっかけに、過去の記憶と現在の関係のあいだに沈み込んでいく。
いわゆる物語を追う映画ではなく、リハーサルを重ねながら撮影されたという関係の生成過程そのも…
俳優がテキストを繰り返し読む場面を映すことで、俳優と同じように、観客も頭の中で物語を血肉化していく」過程を描いているように感じた。
このプロセスは濱口竜介監督の本読みの演出を思い出すが、彼の場合無感…
求人の張り紙を頼りに採用担当の面談でも待っているかのような、若くない女である。それが殺人を自供した後の姿で、その場が警察署の一室とは誰も思うまい。ところが現れた「担当者」はやおら供述調書の読み上げ…
>>続きを読む“我々が映画を完成させる”。骨を抜かれ、魂も抜けてしまった。結局、むきだしになったのは、濱口竜介の「親密さ」。人物らはただ空虚な体だけ。濱口竜介の会話劇では、言葉のやり取りが人と人との距離を広げ、親…
>>続きを読む窃視的であることしか(でき)ない観客に対して、ど頭で提示した不幸を引き起こすことの共犯者になることを迫るような、そんな映画。とても構造的。
音響?ミックスが良い!色味も素敵。一つ一つのシーンは言って…