強烈で唯一無二の試みは高く評価するけど、鑑賞者が選択できちゃうともうそれは「映画」じゃなくて「人生」になっちゃう感じがして、どうしてもシナリオを欲してしまった。
選択をすればするほど、映画の面白さが失われていくような気持ちになって、時間を多大に浪費していることもあり、さすがに集中力も切れてくるし、とても虚しい気持ちにさせられた。
ゲームでもなければ映画でもない、かと言って選択ができるだけでは演劇のようにライブ感が出るわけでもなく、MVほど音楽が光っているわけでもない、居場所のない映像のように思う。
冒険家のベア・グリルスのバラエティでも同じように視聴者が彼の行動を選択できる番組があったけど、彼のキャラクターやテンポ、抜群のインパクト、どの選択肢を選んでも楽しめる魅力があって、こっちの方が好きだった。
