ろっきー

ブラック・ミラー: バンダースナッチのろっきーのレビュー・感想・評価

4.0
主人公の行動を鑑賞者が選択しながらストーリーを進めていくインタラクティブ映画。
途中から主人公は自分が何者かに操られていることに気付き始め…といったメタ認知の構成で個人的に好み。
選択によって無限に枝分かれするストーリーと結末があることを期待したが、さすがにそういうわけではなく、誤った選択をすると分岐点まで引き戻され再選択を迫られる。
面白いのは、登場人物が「誤った選択肢を選んで戻ってきた」ことを認識したセリフに変わっているところ。
何とかゴールまで辿り着いたが、終わったのに終わってない感がある。モヤモヤしてつまんないという意見もあるだろうけど、このモヤモヤ感が良い。
ずっと入れ子構造の悪夢を見せられているような感じ、この映画何回やり直せば終わるんだ?という不気味な怖さがある。

映画のもつ鑑賞者と演者、見る見られる、フィクション(映画)とノンフィクション(現実)といった関係性の不自然さを風刺するような面白さも感じた。

天性の飽き性により1周で辞めてしまったデトロイトビカムヒューマンをまたやりたくなった。
ろっきー

ろっきー