短パン社長

アスの短パン社長のレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.5
やっぱり天才ですね。ジョーダンピール。
あの衝撃の映画ゲットアウト以来2作目の作品。って監督になって2作目かよ。
今回もアメリカの社会や歴史に対する強いメッセージ溢れる、皮肉交じりまくった映画でした。予告を見たら、ただのホラー映画と思う人も多いはず。
でもオレ、ホラー映画はそんなに観ないんで。ジョーダンピールがただのホラー映画を作るわけないじゃんね。
目を覆いたくなるくらい怖いシーンもありますが、その所々に散りばめられたメッセージが細かすぎる。これを機にアメリカの歴史をよく知るのもいいかもね。今も尚、アメリカでは人種差別問題は絶えない。にも関わらず、人種融和がされてるように思えるのは、極めて表面的だけなんだよ。と、監督からの強いメッセージを感じる。これ観てスパイクリーのブラッククランズマンを思い出した人も多いはず。最近はずっと人種差別問題や、LGBTの映画が多いもんね。
それをここまでホラー調に、かつブラックユーモアを交えながら表現できるジョーダンピールはホンモノの天才。さすがコメディアン。
ゲットアウトも人種差別問題が描かれてたけど、あんまり比べないでほしいな。
どちらの映画も素晴らしい。間違いなくもう1度観に行きます。
また主演を務めた「 それでも夜は明ける 」でアカデミー助演女優賞を受賞してルピタニョンゴ( 名前は今覚えた )の演技はマジで震えます。是非アメリカのこれまでの歴史や社会情勢に興味がある人に観に行ってほしい映画です。
でもやっぱりワイコーーー!