atamatama

アスのatamatamaのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
3.7
正直期待し過ぎたかなー。
勿論面白くない訳ではなくて、
やっぱりゲットアウトがインパクト強過ぎたからこそ規模は大きくなってるんやけど
少しばかり話が大味気味かなって。

内容的には貧富の差みたいなものを
描いてるのかな?
表は夏休みに家族で別荘に出かけ、
友達家族と海に行き買ったボートの自慢を繰り広げている。
そこに現れる裏の世界の自分達。
羨み妬み嫉みとって変わろうとする。
持つのはハサミという武器だけ。
そのハサミはきっと
「我々はお前達の影ではない。我々はアメリカ人だ。お前達がいるから私達がいる訳ではない。独立した個人だ」
そういった意味合いがあるのかな。

この映画は、
金持ちや最新テクノロジーに対しての皮肉が効きまくっててそこがすげぇ良かったかな。
金持ちの家では旦那が酒を飲み
くつろいでる。
奥さんが「外に何かいる」
旦那は気にも止めずからかいながら
AIスピーカーに話しかけ音楽をかける。
すると突如として現れたクローン達にあっという間に殺される。
まだ息のあった奥さんが血を流し這いつくばりながらAIスピーカーに「警察を…早く…」と言う。
するとAIスピーカーが「再生します。警察をファック」
無茶苦茶洒落た皮肉やと思う。
最高に好きなシーンです。
流石コメディ出身の監督さんなだけある。

ラストが正直途中からそうなんじゃないかなって思えるから、
あまり驚きはなかったかな。
そこが残念。
期待し過ぎた部分やったかな。

でもともあれ面白くない訳じゃないから
トータル好きな映画ではあるかな。
よくもまぁこんなストーリー思い浮かぶは。
atamatama

atamatama