格差社会の残酷さをジョーダン・ピール流に表現した寓話。『ゲット・アウト』よりも良かった。監督の常に弱者の側に立つぞという意思が明確に感じられながらも、キチンとエンタメしてるのがすごい。『パラサイト』もそうだったけど、格差社会の復讐者はみんな地下からやって来るっぽい笑。
随所に散りばめられた皮肉まじりの笑いもクスリとする。
自分が幸福に過ごしている裏で誰かが苦しい思いをしているのかもという想像力を失くしちゃいけないしそういう社会の仕組みを見つめて変えていく努力をしなきゃいけないなとか、人間って環境次第でいくらでも変われるよね、などなどいろいろな感情が喚起される。