原恵一で期待したけど、なかなか微妙な作品。
まず映像はすごく良い！ちょっと大友克洋みたいなリアル寄りの絵になってて、人の動きがとにかく細かく作り込んであるのでそれだけでも見ごたえあった。
話としては少女が異世界に足を踏み入れてしまって一歩成長するファンタジーなんだけど、これが現実なのか夢なのかが分かりにくい。飼い猫が異世界で裁判官として登場するので、たぶん夢なんだと思うけど、お姉さんが一緒に異世界に入っちゃうのが紛らわしいんだよね。
異世界で雫切りの使命を背負った王子が「天気の子」と重なった。世界の命運と自分の命が引き換えになるっていう。
主役の声が松岡茉優なんだけど、彼女の良さがあまり活きてないように思った。
冒頭、小学校のクラスでお約束のヘアピンをしてこない少女がハブられるシーンが怖かったね。このくだりを入れる意味がちょっと分かりにくいんだけど、周りに合わせちゃうアカネをダメな子として描いておいて、その後の成長との差を見せてるんだろうね。
